フラメンコの小松原庸子スペイン舞踊団公式Webサイト

DAVID PEÑA DORANTES ドランテ

ドランテは、一家のカンテヒターノ、父のギターの音色が子守唄代わりで育った。 10歳の時にはもうピアノの鍵盤とこの楽器の素晴らしい調和音は彼の人生に決定的な影響を与えていた。純フラメンコの血筋を継ぎながら、彼はセビージャの王立音楽院で懸命に勉強に励む。永年に渡る学習、反省、吸収の後により豊かな作曲が形になって現れる。あらゆる音楽に対する限りない好奇心は色とりどりで時折ミステリアスな想像世界に彼を近づけさせる。しかし残された遺産であるフラメンコとは常に結び付けられている。一枚目デビューアルバム、Orobroy（1998）で瞬く間にその名をとどろかせ、二枚目オーケストラアルバム、Ｓｕｒ（スール）（2004）の後、3枚目アルバムで、若きクリエーター、ドランテは、フラメンコからジャズへ、クラシックやコンテンポラリーよりフリ－コンポジションへ自由自在な表現力を見せ、いつもアバンギャルドの先端を歩んできたと言えよう。 “SIN MUROS! “(壁を除いて)で、人権尊重、世界平和的共存など、現在の世界状況におく彼自身の姿勢が明確化され、疑いなくその過去に歩んだ道一歩一歩が実らせたアルバムだ。ファン待望の久々の来日公演が、期待される。