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サラゴサ万博で、小松原庸子の「浄瑠璃フラメンコ」、絶賛を浴びる

2008/11/10

今年8月に行なわれたサラゴサ万博での、当舞踊団の公演の様子が
現地のエル・ペリオディコ・デ・アラゴン紙に掲載されました。

《El Periódico de Aragón》2008年7月23日(水)朝刊概要

 

日本人の手によるフラメンコ

日西両国の文化が融合された舞台が、カンファレンスホールで上演された。

日本人でありながら、フラメンコの魂を持ち、“Llama y Flamenco”の制作者である、小松原庸子の舞台に、21日夜、大勢の観客が訪れた。

DDD記事千年以上の歴史を持つ日本の伝統楽器集団と、歌手のナタリア・マリン、スペイン人ギタリスト、着物の要素を併せ持ったフラメンコ衣裳を身にまとった、大半が日本人であるフラメンコダンサー達が、素晴らしい舞台を演じた。小松原庸子が日本から持ち込んだ作品は、外国でとても評価され、観客から大きな拍手を受けた。日本という国は、フラメンコに精通しており、情熱を注いでフラメンコを愛している。彼ら日本人ダンサーは、体の中から、ドゥエンデ(フラメンコの魅力)を引き出すことが出来る。私達スペイン人は、この日の舞台で、ステップ、衣裳の裾さばき、手の位置に至るまで、(彼らが)最も素晴らしいフラメンコダンサーに値すると、確証を得ることが出来た。

公演当日、観客は誰が踊るか、ということだけを知っていたが、突然、日本の伝統音楽である浄瑠璃の音が鳴り出し、ダンサー達に魂を吹き込むかのように、ブレリアの歌声が混ざりあい、ショ-が始まった。

踊りと歌の他に、どんなフラメンコの舞台でも、最も大切なのは、ダンサーの衣裳、そして原色の舞台背景だ。衣裳も、日本とスペインの芸術の融合の影響を受けている。なぜならほとんどの衣裳は袖が長かったり、帯が付いていたりと日本の伝統衣裳、着物を連想させる小さな工夫がされている。ダンサーの情熱的な赤の衣裳は、陶土が窯に入り、陶器になっていく様子を表しており、これら全てが日本の芸術の1つである陶芸を物語っている。そして日本とスペインという、2つの文化が見事に融合体した舞台の最後に、小松原庸子は観客から大きな喝采を浴びた。